Thursday, May 8, 2008

クリントン追伸、ネット時代のメディア

おととい、この場で、クリントンは撤退しないがオバマ攻撃を控える、と予測しましたが、Politicoによると、早速そうしているようです。クリントンは、良くも悪くも切り替えの早い人です。もとよりメディア、ネットは、一斉に事実上の敗退宣告ないし撤退勧告を行っています。

特別代議員のほうについては、改めて考えてみれば、いい子にしているからオバマに軍配を上げるのは待ってくれと個別に頼み込むのは難しい話で、オバマが6日には1名、7日にはさらに4名差を埋めて、特別代議員の支持差が11にまで縮まりました。だが、8日には動きがなく、本当に雪崩を打ってオバマに傾く前に、党長老たちが態度未表明の特別代議員の多くの意を汲むかたちでクリントンに引導を渡しに行くのだろうと、今のところ私は考えています。

 ちなみに、Politicoについては、サイト上の説明のほか、Wikipediaにそれなりの情報が載っています。報道と評論とを兼ねたワシントンに居を構える新興政治紙で、ハードコピー版を週3回、発行しています。各種政治ブログに加えて、ほかにこういったオンライン中心の新興ジャーナリズムがあり、さらに従来からあった新聞雑誌も加えて、アメリカでは、ネットとメディアとが融合して、プロ・アマ、ジャンルの垣根もなくなってきて、賑やかな限りです。もちろん、政治メディアに限ったことではありません。日本はどうかというと、マス・メディア側では、サンケイ以外は本格的に乗り出しているところがないようです。一番大きな存在が匿名投稿欄の「2チャンネル」というのは、さびしい。

No comments: